母と娘の生け花教室(草月 超自由型)

花が大好きな草月流師範(母)と、生け花初心者(娘)の季節のいけばな紹介

レッスン3 春のいけばな  アマリリス/アンスリウム/ビバーナム

オオデマリ(娘)作品  インパクト勝負!のアマリリス

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お庭のアマリリスが咲いたので、第3回目のレッスンをすることにしました。

 

1株でもインパクトがあり、比較的育てやすいということで、人気のあるアマリリス。お花は1000種類以上もあるそうですが、我が家のアマリリスは、定番のオレンジ(赤?)。5月急に暖かくなった日差しをうけて、一斉に咲き始めました。

 

実は、私つい最近までお庭のアマリリスをユリだと思っていましたが、お花は似ていますが、アマリリスの特徴的な太い茎。こんな太い茎のユリはないですよね。。

葉っぱもドラセナのようにツヤツヤと綺麗です。

 

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マリリスをいけばなに選んだ時から、花器はこれ、と決めていました。

 

じゃん!

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インパクト大の個性的な花器。母はシ瓶、、と呼んでいますが(笑)、華やかなアマリリスなら、個性的な花器でもインパクトは負けなさそうです。

 

添えのお花はビバーナム。

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蛍光緑色、といえる明るい緑色が、アマリリスのオレンジとあいそうで、色で選んでみました。

 

いつものようにいけはじめよう、と思ったのですが、まず迷ったのは、どの角度に花器をおくかということ。この花器はみる角度によって、イメージが変わるのですが、正面をむけた角度は、花器のインパクトをいかせない気がして、どの角度で置くかを迷いました。いける前から悩むのは初めてです。

 

ちなみに正面をむけてみたシ瓶様。

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花器を少しずつ動かし、角度が決まったところで、いけばな開始。正直、印象の強いアマリリス&花器なので、シンプルにいけて終了と思っていました。

 

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花器のインパクトに比べ、花部分のダイナミックさが足りず、いけばな部分に、以前ならった粗密がなく、ごちゃっとしているような。

 

母のアドバイス

  • いけばなの大きさは枝もので広げるのもあり。その方が粗密も作りやすい。そういえば花器に対するいけばなの大きさの目安は1.5倍と前回習ってました、汗。 

 

手直し後の作品

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高さのある雲竜柳を上に伸ばし、いけばなの大きさを拡張。花器の口あたりに粗密の「密」に。ビバーナムのお花が少し足りなかったので、おうちのアンスリウムもお仲間に入ってもらうことにしました。

 

いけばな部分にダイナミックさが追加されて、花器に負けないインパクトになったと思いますが、いかがでしょうか。

 

おまけ

アドバイスしながら隣で母がいけたトイレ用のお花。笠間焼で衝動買いした花器に、お庭のフリージアをアイビーをいれて。母の口癖は、トイレにこそ生花、です(笑)

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レッスン2 春のいけばな  シンビジウム/シロヤマブキ

オオデマリ(娘)作品  新緑のなかのシンビジウム

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第二回目のレッスンの花はシンビジウム。春になり、庭の花が一斉に咲きはじめたので、今回は全て庭の花を使ったいけばなです。

 

シンビジウムは、寒さに強い洋ランで、我が家でも日の当たる東側の庭で元気に育っています。最近は下向きにたれて咲く種類も人気のようです。ちょうど4月に咲いた黄色の花を使うことにしました。

 

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もう1種は、裏の庭に自生していたシロヤマブキ。白い花も可憐ですが、葉の新緑が明るくきれいな緑で、枝をそのまま使ってみたいと思って選びました。

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 その他、添えものとして、ツヤツヤした葉の緑がまぶしいドラセナと

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前のいけばなで残っていた雲竜柳も使ってみることにしました。

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花器は、枝ものの広がりに耐えられそうな、大きめのカゴを選びました。

縦にも横にも枝を広げられるように、籠の中には、高さの高い花瓶と低い花瓶を二ついれました。

 

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第一回目のレッスンと違い、はじめての枝を使ったいけばな。

「案外難しいかもね」と母。

 いつもの通り、好きにいけてみます。

 

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うーん。。枝がバサバサしていて、まとまりもない。。

 

母のアドバイスは、

  • いけばなの大きさは花器の1.5倍

  →枝ものなどは、どの大きさにするかが悩みどころです。目安として、花器の1.5倍を意識すると、収まりがよいとか。

  • 空間を意識して、余分な葉は切る

  →いけばなは、フラワーアレンジメントの「足し算」と比較して、「引き算」の美学といわれますが、花や枝がない空間をいかに魅せるか、も大事。今回、元気に葉を茂らせていたシロヤマブキは、残したい方向以外の枝は剪定することにしました。

 

手直し後の作品

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ダイナミックさを残しながらも、全体としてまとまりが出た気がします。いかがでしょうか。

 

 

 過去のレッスン

oodemari.hatenablog.com

 

 

レッスン1 春のいけばな  アリウム/ガーベラ

オオデマリ(娘)作品  どこまでも自由なアリウム

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はじめのいけばなに選んだ花はアリウムとガーベラ。

アリウムは、葉のない長い花茎と、球状の花が特徴的で、花期も長いので、いけばなに適した花です。

 

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花器は、アリウムのモダンで、個性的なくねくねの花茎をいかせるよう、インパクトのある花器を選びました。

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はじめてのいけばなレッスン、超自由型の母らしく、まず好きにいけてみよう!とのこと。

 

教えてもらったのは、

  • 粗密をつくる

  →花が密集しているところと、まばらなところを作ることで、いけばなとしての緩急を出しやすくする。

  • 根本は締める

  →花を挿す剣山や、花の根本はなるべく隠す

 

 花器がユニークな形なので、どの角度で花器を置くかを意識しながらいけてみました。

 

 

 

プロフィール

 こんにちは。

 

オオデマリ(娘)です。

 

娘といっても、立派な40代、子育てが一段落し、二世帯で同居している母にいけばなを習い始めたので、記録をかねて、ブログをはじめました。

平日は仕事なので、マイペースに投稿していきます。

神奈川県在住、子供一人、仕事はIT会社勤務。

 

きまぐれにタンポポ(孫娘、小学生)もいけばなレッスンに参加。

 

いけばなの先生は母のミモザ

いけばな暦は古流を10年、草月流を20年、と文字にすると大仰ですが、本人曰く、いけば続けているのは、大好きな花が日々の暮らしにあると嬉しい、という個人的でささやかな理由。いけばなもまずは本人が素敵と思えればOKという自由派。

 

という訳で、母のいけばなレッスンは型や基本などのルールは最低限。使う花は、お庭の花が多め、の超自由形のいけばなです。

 

日々の暮らしに花をとりいれたい方、

いけばなに興味があるけど、難しそうという方へ

飾らない、自由ないけばなをお届けします。